今も記憶に残る、天気の良い日にズラッと干された提灯たち。
かつて飛騨古川には、いくつかの提灯屋がありました。
しかし、飛騨古川の老舗提灯屋「白井提灯店」を最後にこの街から提灯屋が消えました。
それから約10年。ふたたび提灯屋を飛騨古川に復活させたいとプロジェクトがうまれました。

門外不出とされ、家業として身内のみが引き継ぎ継承してきた提灯づくりの技術。「白井提灯店」の最後の職人、数川寛子氏の指導を仰ぎ、2名の見習い修行がはじまっています。2017年11月からは飛騨市から「郷土工芸品産業技術後継者育成事業」として応援をいただきながら、提灯職人としての独立を目指します。

これまでのように身内が継ぐのではなく、第三者へと事業を継ぐ「継業(けいぎょう)」というスタイル。
第三者へ技術を教えるということには、相当抵抗と葛藤があったことと思います。実際、これまで弟子入りを断ったことは何度もあったそう。ただ、今継承しないと、店だけでなく飛騨古川ならではの技術や技法まで本当に途絶えてしまう。今が最後のチャンスなんだ。そんな危機感や提灯に対する情熱が伝わり、女性2人の職人見習いがはじまりました。

幸い数川氏もご健在で、提灯屋の生命線である「型」が残されていたため、無事修行に入ることができました。提灯づくりの基本や、手順、方法、材料の調達など、様々なことを学んでいきます。「何年やったからこれで一人前ということはない。一生修行やでな。」その言葉を胸に、提灯に向き合い続けます。

このプロジェクトのことをもっと知って欲しい。そんな思いからはじめたワークショップ。現在は「ふところ提灯」の体験ができます。絵付け〜骨組み〜紙張り〜がわの取付けと、本格的な提灯づくりです。家族へのプレゼントに、お土産に、部屋のインテリアに。出張ワークショプも可能。お気軽にご相談ください。

祭り提灯だけでなく、様々な用途をイメージした、お土産や、旅館向け商品などを開発中。いろんなカタチで提灯を楽しんでいただけるように思いを込めて。

2018年1月12日は、今年最初の稽古はじめ。今回初めて修行風景を公開します。取材をご希望の方はこちらをご覧ください。